
チラシの印象が変わる!目的別おすすめフォント完全ガイド
フォントを変えるだけで、デザインの印象や伝わり方は驚くほど変わります。
手作り感を出したいとき、信頼感を与えたいとき、目立たせたいとき——それぞれにぴったりの書体があります。
「なんとなく」で選んでいたフォントを、狙いに合わせて選ぶだけで、チラシやフライヤーの完成度はグッとアップします!
プロっぽく見せたい、反応率を上げたい…そんな方に向けて、用途別で選べるフォント特集をお届けします!伝わるデザインづくりに役立ててください。
目次
- フォント選びの基本ポイント
- 用途別おすすめフォント紹介
- 01. カフェ・飲食店
- 02. 美容・ネイルサロン
- 03. ワークショップ・習い事・セミナー案内
- 04. ヨガ・フィットネス
- 05. 音楽ライブ・フェスのフライヤー
- 06. 未就園児募集
- 07. 新鮮な旬の味を紹介するチラシ
- 08. フリーマーケット
- 09. 営業マンの自己紹介
フォント選びの基本ポイント
█可読性と視認性、それぞれの目的を意識する
「読みやすさ」と「目立ちやすさ(気づきやすさ)」は異なる指標です。「可読性」と「視認性」の違いを意識し、それぞれを重視すべき場面をしっかりと使い分けましょう。
[可読性]
たとえば本文や長い説明文では、目で追いやすく長時間読んでも疲れにくいよう「可読性」が重視されます。主に明朝体や細めのゴシック体などの書体が適しています。十分な行間や適切な文字ピッチの設定も重要です。
[視認性]
キャッチコピーや見出し、短い単語などを強調したい場合は、見た瞬間の把握しやすさ即ち「視認性」が重視されます。視界にパッと飛び込んだ際に認識しやすい、極太のゴシック体や装飾系フォントなどがこれに該当します。
●デザインの雰囲気と一致させる
フォントが持つ印象やトーンが、内容とマッチしているかを確認しましょう。
ビジネス系イベントならモダンでスタイリッシュな角ゴシック体、子ども向けなら親しみやすい丸ゴシック体などが効果的です。
●使うフォント数は2~3種類以内に絞る
デザイン全体で使用するフォントの種類が多すぎると、統一感が失われてしまいます。
一般的には2〜3種類以内に絞ると、プロらしい仕上がりになります。
●ゴ角シック体/明朝体の使い分けを理解する
角ゴシック体(欧文ならサンセリフ)は線幅が均一で、力強くはっきりとした印象。タイトルや強調箇所に最適です。
明朝体(欧文ならセリフ)は縦線と横線のコントラストがあり、上品で落ち着いた印象を与えるため、本文や長文に適しています。
それぞれの特性を理解し、役割に応じて使い分けると、まとまりのあるデザインになります。
●文字量やサイズに合わせて書体を選ぶ
小さな文字が多い本文には、細めの明朝体など可読性が高い書体が適しています。
一方、文章量が少ないチラシなどでは太めのゴシック体で文字の存在感を出すとバランスが良くなります。
行間や文字サイズの調整も、媒体サイズに応じて工夫しましょう。
●視認性を左右する「文字の形状」と「配置」も重要
視認性を高めるには、書体そのものの特徴だけでなく、文字の大きさ・太さ・余白の取り方も大きく影響します。
文字同士の間隔(カーニング)や行間の取り方によって、文字の塊が読みやすくも読みにくくもなります。
また、背景と文字色のコントラストにも注意が必要です。たとえば白地に黒文字は視認性が高く、逆に彩度の近い色同士では文字が埋もれてしまうことがあります。
「フォントの形状」×「配置・色」のバランスが、見やすさを決定づけます。
●装飾系フォントは見出しやアクセントに限定
手書き風や筆文字などの装飾系フォントは、強い個性で目を引く一方で、読みづらさを伴うことも。
キャッチコピーや見出しなどのポイント使いに限定するのがおすすめです。
特に筆書体は高級感・和の雰囲気を演出でき、手書き風フォントは親しみや温かみを表現できます。
●判読性にも配慮する
メールアドレスの告知など、用途によっては「0(ゼロ)」と「O(オー)」、「1」と「l(エル)」といった紛らわしい文字を区別しやすいことが重要なポイントとなるケースもあります。
判読性の高い書体は、情報伝達において誤解を防ぎやすく、公共施設や医療現場、教育現場などでも重視されます。
UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)などは、この点を考慮して設計されています。
業種・用途別おすすめフォント紹介
█01. カフェ・飲食店
狙う印象: | 手づくり感・温かみ・素材のこだわり・ナチュラル・センスのよさ 飲食店、特にカフェやハンバーガーショップのチラシでは、「おいしそう」「丁寧につくられている」「ここで食べてみたい」と思わせる印象づくりが非常に重要です。フォントにはその雰囲気を支える力が求められます。 |
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ポイント: | 「空とひこうき」のような手書きフォントは、「気軽さ」「やさしさ」「会話しているような親しみ」を感じさせ、写真への書き込み用途にも自然に馴染みます。 |
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●ピックアップフォント / 空とひこうき


- Mac&Win対応
- TrueTypeフォント
- 収録文字数:7,581文字
ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字・一部の記号・一部の縦書き文字・漢字 (JIS第一水準・JIS第二水準・IBM拡張漢字)
●その他のおすすめフォント
█02. 美容・ネイルサロン
狙う印象: | やわらかさ・親しみ・フェミニン・安心感・おしゃれ感 美容・ネイルサロンのチラシでは、女性に安心して足を運んでもらえる雰囲気づくりが大切です。特に「自分の時間を大切にしたい」「ちょっと贅沢な体験をしたい」と考える女性に向けて、やさしく、丁寧で、温もりのある世界観を伝えることが求められます。 |
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ポイント: | タイトルやキャッチコピーには、「花とちょうちょ」のような手書き風でリズム感のあるフォントを使うと、フェミニンでやわらかい印象を与えられます。 斜めに流れるようなラインや文字の丸みが、やさしさや癒し、親しみやすさを視覚的に演出します。 |
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●ピックアップフォント / 花とちょうちょ


- Mac&Win対応
- TrueTypeフォント
- 収録文字数:7,581文字
ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字・一部の記号・一部の縦書き文字・漢字 (JIS第一水準・JIS第二水準・IBM拡張漢字)
●その他のおすすめフォント
█03. ワークショップ・習い事・セミナー案内
狙う印象: | 丁寧・安心感・手作り感・やさしさ・知性・おしゃれ 特に「花」「暮らし」「クラフト」系のワークショップでは、ゆったりとした時間の流れや、季節感、センスの良さを伝える必要があります。フォントはその世界観づくりの中核を担います。 |
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ポイント: | 「波とかもめ」は丸みと揺らぎのあるリアル手書きフォントで、やさしさや温かみを演出。特別な時間や日常に寄り添う雰囲気を表現するのに適しています。 |
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●ピックアップフォント / 波とかもめ


- Mac&Win対応
- OpenTypeフォント
- Adobe-Japan1-3 StdN
- 収録文字数:9,499文字
ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字・記号・縦書き文字・漢字(JIS第一水準・JIS第二水準・IBM拡張漢字、JIS90字形とJIS2004字形の切り替え漢字・横組みの令和合字を含みます)
●その他のおすすめフォント
█04. ヨガ・フィットネス
狙う印象: | ストイック・強さ・意思の強さ・モダン・プロフェッショナル・清潔感 フィットネスやジムのチラシは、見た瞬間に「自分も変われそう」「やる気が湧く」というような決意を後押しする力強さと信頼感が重要です。特に女性向けでも“甘さ”より“クールさ”“引き締まった印象”を優先します。 |
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ポイント: | 「閃刃体」のような鋭くエッジの効いたフォントは、「決意」「変化」「強さ」を象徴するメッセージにぴったり。 |
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●ピックアップフォント / 閃刃体


- Mac&Win対応
- OpenTypeフォント
- Adobe-Japan1-3 JIS90字形・JIS2004字形を同梱
- 収録文字数:9,354文字〜
●その他のおすすめフォント
█05. 音楽ライブ・フェスのフライヤー
狙う印象: | 非日常・エネルギッシュ・刺激的・おしゃれ・未来感・夜のにぎわい 音楽ライブやフェスのフライヤーでは、見る人の感情を一気に高めるようなテンションの高さ・熱量・世界観の強さが鍵です。パッと見て「絶対楽しい」「これは行きたい」と感じさせるインパクトが求められます。 |
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ポイント: | 「FGPミライゴシック」は、未来感とレトロ感の共存が魅力。シンセポップ、シティポップ、エレクトロ系などのジャンル感ともマッチします。 |
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●ピックアップフォント / FGPミライゴシック


- Mac&Win対応
- TrueTypeフォント
- JIS漢字第ニ水準まで収録
●その他のおすすめフォント
█06. 未就園児募集
狙う印象: | 安心感・親しみやすさ・元気・楽しさ・あたたかさ 未就園児募集は、園の雰囲気がわかる安心感と、「楽しそう」「行ってみたい」と感じさせる明るいイメージが大切です。特に保護者向けの印象が重要なため、信頼感と親しみやすさの両立が求められます。 |
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ポイント: | タイトルや見出しには「やんちゃポップRounded」や「あめちゃんポップまる」のような太めで丸みのあるポップ書体を用いることで、元気さ・やさしさ・親しみやすさを視覚的に伝えられます。 丸みのある文字は、園の雰囲気=安全・楽しい・手厚い保育という印象を自然と強化。チラシ全体の雰囲気づくりに大きく貢献します。 説明文や開催情報には「イワタ新ゴシック体」のように可読性が良好なスマートなゴシック体を使い、保護者が情報をスムーズに読み取れるよう配慮します。とくに日程・連絡先などの重要情報の部分は、読みやすさと正確さが最優先です。 フォントサイズや文字色にもメリハリをつけて、子育て中の保護者が一目で必要な情報にたどり着けるようにすることが大切です。 |
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●ピックアップフォント / あめちゃんポップまる


- Mac&Win対応
- OpenTypeフォント
- 半角、全角英数・ひらがな・カタカナ・各種記号・漢字(JIS第一水準・第二水準・IBM拡張漢字)・ラテン文字
●その他のおすすめフォント
█07. 新鮮な旬の味を紹介するチラシ
狙う印象: | 素朴さ・親しみやすさ・新鮮さ・温かみ・手づくり感 旬の味を伝えるチラシでは、「新鮮」「自然」「やさしさ」といった印象を届けることが大切です。とくに農産物や地元の特産品を扱う場合は、作り手の人柄や温もりが感じられる表現が効果的で、受け取り手に安心感や共感を生みます。 |
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ポイント: | タイトルや見出しに手書き風フォントを使うことで、ナチュラルで飾らない雰囲気を強調できます。「ミウラ見出しLiner」独自の書き直し風の文字も効果的。 本文には可読性の良いゴシック体を組み合わせると、読みやすく、地域密着型の印象を自然に伝えることができます。 |
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●ピックアップフォント / ミウラ見出しLinerOtf R


- Mac&Win対応
- OpenTypeフォント
- ひらがなカタカナ、アルファベット、一部の記号、JIS第一水準(2965字)+第二水準以降より219字
●その他のおすすめフォント
█08. フリーマーケット
狙う印象: | にぎやか・楽しさ・親しみ・手づくり感 家族連れや女性、趣味を楽しむ人に向けて「気軽に来てね」と伝えるやさしい雰囲気が大切です。 |
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ポイント: | タイトルやキャッチには、親しみやすくポップな印象の手書き風フォントを選ぶと効果的。「パンダベーカリー」は太めで可愛らしく、元気な印象を与えます。 |
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●ピックアップフォント / パンダベーカリー


- Mac&Win対応
- TrueTypeフォント
- 収録文字 7,345文字
ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字・一部の記号・一部の縦書き文字・漢字(JIS第一水準・JIS第二水準・IBM拡張漢字)
●その他のおすすめフォント
█09. 営業マンの自己紹介
狙う印象: | 情熱・信頼感・行動力・力強さ・真剣さ 人生を預かる保険営業という職業において、「信頼できる人柄」「本気で向き合う姿勢」「頼りがい」を伝えることが鍵です。第一印象で“この人に任せたい”と思わせる熱量と誠実さを、フォントでもしっかり表現することが重要です。 |
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ポイント: | 名前やキャッチコピーには「闘龍」のような毛筆系デザイン書体を使用することで、インパクトと情熱を強くアピール。特に営業の“熱意”や“真剣勝負”というテーマと相性抜群です。 |
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●ピックアップフォント / 闘龍


- Mac&Win対応
- OpenTypeフォント ※WinのみTrueTypeあり
- 約6,900文字(カタカナ、ひらがな、英数字、記号類、第一水準、第二水準)