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イワタ書体ライブラリー 定番の本文書体から人気書体、最新作まで
金属活字の製造販売から始まったイワタの「文字」への取り組みは、写真植字の時代を経て、最新のデジタルアウトラインフォントの時代の今も、イワタの「文字」への姿勢は創業当時から一貫して変わっておりません。
保有している約30万字のアナログ原字を高品位のデジタルフォントに変換し、多くの印刷業界、新聞社、出版社に採用されています。ラインナップは、明朝体系、ゴシック体系、UDフォント系、教科書体/筆書体系、その他(ミンゴ、アンチック体、ポップ体 など)の全150書体以上と豊富です。
目次
オススメ書体
イワタ福まるご L/R/M/B/E
イワタ福まるご L/R/M/B/E
有機的な曲線で構成された、これまでにないシルエットの丸ゴシック体。「もっちりぽってり」。見出しから、しっかり文字組までこなせます。
● OpenType StdN
● 5書体セット
イワタ福まるごファミリー
イワタ福まるごアソブ L/R/M/B/E
イワタ福まるごアソブ L/R/M/B/E
カジュアルさの中に軽快なリズムを持たせた書体で、親しみやすい遊び心に、ノスタルジックな面持ちも備えています。その姿は原っぱで楽しく遊んだ少年時代を連想させます。
● OpenType StdN
● 5書体セット
イワタ福まるごウネル L/R/M/B/E
イワタ福まるごウネル L/R/M/B/E
右上がりで華やかな書体です。装飾的な曲線を多く用いた芸術「アール・ヌーヴォー」から着想を得たデザインで、その様式は浮世絵からも影響を受けていると言われます。うねるような筆遣いは北斎の大波を想起させます。
● OpenType StdN
● 5書体セット
イワタ福まるごカタル L/R/M/B/E
イワタ福まるごカタル L/R/M/B/E
映画字幕などで使われていた特徴的な文字をモチーフにした書体です。線画が長く高低差の少ない骨格と、線端の抑揚が手書きのイメージを伝えます。レトロな映写機で映し出された名作が優しくゆっくりと語りかけるかのようです。
● OpenType StdN
● 5書体セット
イワタ福まるごタタズム L/R/M/B/E
イワタ福まるごタタズム L/R/M/B/E
金属活字の古いゴシック体の骨格と幅広な欧文を合わせた書体です。味のあるアンバランスさや小さな拗促音など活字時代に培われたテイストを色濃く取り入れています。時代を超えても色あせない重厚な佇まいは、夕日に染まった富士山を彷彿とさせます。
● OpenType StdN
● 5書体セット
イワタ福まるごキザム L/R/M/B/E
(横書き専用書体)イワタ福まるごキザム L/R/M/B/E
水平垂直に構成された長体かなを、横方向のラインに沿って揃えた機械彫刻のような横書き専用書体です。タイプライターで規則正しく打たれたような律儀さに柔らかい曲線が合わさり、整然としていながら堅苦しくない印象を刻みます。
● OpenType StdN
● 5書体セット
イワタ明朝体オールド R/M/D/B/H
イワタ明朝体オールド R/M/D/B/H
起筆、終筆部のアクセントで表現された活字特有の文字の力強さ、小さめにデザインされたかなは可読性を高めます。
● OpenType Pr6/Pr6N
● OpenType Pro
● OpenType Std
● TrueType (Winのみ)
イワタUDシリーズ UD明朝・UDゴシック・UD丸ゴシック・UD新聞書体
イワタUD書体シリーズ R/M/D/B/H
ユニバーサルデザイン(UD)の視点で開発されたシリーズです。UD明朝、UDゴシック、UD丸ゴシック、UD新聞明朝、UD新聞ゴシックと充実のラインナップ。
● OpenType Pr6/Pr6N
● OpenType Pro
● TrueType (Winのみ)
● OpenType Pro (UD新聞書体)
● TrueType (UD新聞書体) (Winのみ)
イワタミンゴ M/D/B/E/H
イワタミンゴ M/D/B/E/H
明朝体のシャープさ・可読性の良さと、ゴシック体の強さ・整斉さを兼ね備えた、スッキリと読みやすいデザインの格調ある書体です。
● OpenType Pro
● TrueType (Winのみ)
イワタアンチック体 M/B/E
イワタアンチック体 M/B/E
アンチックのかなとゴシックの漢字を1フォントに統合。マンガの吹き出しや辞書の見出しによく使用されます。80年以上の歴史がある「イワタアンチック体」の復刻版です。
● OpenType ProN
● TrueType (Winのみ)
イワタ宋朝体 M/D/B
イワタ宋朝体 M/D/B
シャープな角線と点画の鋭い端が特徴の格調高い伝統書体。正方に近い岩田母型の方宋体活字をもとにデジタル化。
● OpenType Pro
● TrueType (Winのみ)
弘道軒清朝体 現代版/復刻版 セット
弘道軒清朝体 現代版/復刻版 セット
日本で一番古い部類の金属活字楷書体をデジタル化したフォントです。
四号清朝体を基本にできる限りもとの字形を尊重して作成した「復刻版」と、JISにほぼ準拠した「現代版」の2書体をセット。
● OpenType Pro
● TrueType (Winのみ)
東亜重工 & GRUNGE
東亜重工 & GRUNGE
マンガ「人形の国」「シドニアの騎士」「BLAME!」の作者である、漫画家の弐瓶勉氏の原案・監修のもと、弐瓶さんの多くの作品に登場する巨大企業・東亜重工の文字をフォントメーカーのイワタと共同開発した東亜重工製フォント「東亜重工」と「東亜重工 GRUNGE」。
● TrueType
UD (ユニバーサルデザイン) 書体
イワタミンゴの特徴
「ミンゴ」はその名のイメージ通り、明朝独特のやわらかさとゴシック体の力強さを兼ね備えた書体。汎用性が高く、UDフォントとしての活用も期待でき、デジタルメディアで文字を読むこれからの時代のスタンダードとなりえる書体のひとつとして評価され、2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。
その開発を手掛けたのは橋本和夫氏。現在はイワタのデザイン部顧問で、1960~90年代にわたり写研のデザイナーとして多くの実績を残した書体デザイナーの重鎮です。展示会などに参加する中で、スマホなどに使われているフォントに疑問を感じ、「電子媒体でももっと読みやすいフォントがあるのでは?」と思ったのがきっかけで開発されました。
イワタUDシリーズの特徴
イワタUDフォントは2006年「老眼や白内障で見えにくい中年や高齢者にも見やすい」を目的に、日本で初めて開発された書体です。
文字には「視認性」「判読生」「デザイン性」「可読性」の4つのポイントがあります。「視認性」を重視する『見やすい文字』と「可読性」を重視する『読みやすい文字』には違いがあります。文字が使われる場所や目的も考慮してイワタUDフォントは開発されました。
明朝体
明朝体オールドと明朝体の違い
イワタ明朝体オールドは、活字特有の起筆・終筆部のアクセントが力強さを加えています。一方、イワタ明朝体は、シンプルなエレメントで構成されたオーソドックスな明朝体です。
ゴシック体
ゴシック体オールドと新ゴシック体の特徴
イワタゴシック体オールドは、活字特有の起筆・終筆部のアクセントが力強さを加えています。一方イワタ新ゴシック体は、シンプルなエレメントで構成されたオーソドックスなゴシック体です。
丸ゴシック体
筆文字・伝統書体
イワタ宋朝体
標準がなと新がなの違い
どちらも金属活字の「方宋体」をもとに開発。「イワタ宋朝体」は活字時代の漢字、仮名を再現したもの。「イワタ宋朝体 新がな」は仮名のデザインを現代風にアレンジしました。それぞれ別製品になっています。
弘道軒清朝体
復刻版と現代版の違い
「復刻版」は、四号清朝体を漢字など当時の字体のまま忠実に再現したもの。「現代版」は、JIS字体にほぼ準拠したデザインになっています。また「現代版」の仮名は「復刻版」より10%大きくデザインされています。
教科書体・学参書体
一般書体と学参シリーズの字形比較
教科書や参考書などの教育用図書での試用される学参フォントでは、筆やペンの入り、押さえ、ハネ、トメ、筆順が正確に理解しやすいよう、多くの字で一般的な書体とはデザインを変えています。
イワタ筆順フォントシリーズの特徴
子供たちが文字の「読み」「書き」を覚える為にデザインされた教科書体。その教科書体をベースに文字を一画ずつ分解して順番に並べ、書き順を学ぶことができるようにしたフォントです。
筆順の一画ずつを表現するAタイプと、筆順一画毎に完成してゆく過程を表現するBタイプを同梱。
収録文字は「ひらがな・カタカナ・数字・教育漢字 1,026字・教育漢字以外の常用漢字 1,110字・異体字27字」の計2,320字。Aタイプ・Bタイプあわせて10フォントに分割収録しています。
新聞書体
朝日書体について
朝日書体シリーズは、その名の通り朝日新聞専用書体として使用され進化してきた書体です。
大人の香りを漂わせるエレガントで信頼感あふれるデザインは、大サイズで見出しに使用しても落ち着きを失いません。新聞紙面の本文文字、雑誌やポスターの見出し・ボディーコピーにも使っていただきたい書体です。
その他のシリーズ
イワタ書体の使用許諾
チラシやポスター、商品パッケージ、同人誌などの印刷物から、画像化していれば名刺、Web、タイトル・ロゴデザイン、ゲーム、YouTubeなど映像・動画配信での利用が可能です。
印刷 | Web (画像) | ゲーム | 映像 | ロゴ |
---|---|---|---|---|
◯ | ◯※1,2 | ▲※4 | ◯※2 | ◯※3 |
※1 | フォントファイルのサーバーへのアップロード (Webフォントを含) は別途商利用の契約が必要。 |
※2 | 画像化したものの使用に限ります。プログラムへの組込使用は別途商利用の契約が必要。 |
※3 | 商標登録可。フォントのタイプフェイス及びプログラムの独占使用は不可。 |
※4 | ゲーム・アプリへの使用は別途商利用の契約が必要。 |
※ | 1製品につき、PC1台にのみ使用可能です。複数のPCで使用する際には、台数分の製品を購入してください。 |
イワタ書体ライブラリーとは
イワタ書体は1920 (大正9) 年、岩田百蔵のもとで産声を上げ、常に時代を見据えてお客様のご要求に応えながら書体開発をおこなってきた伝統ある書体ライブラリー。ユーザーの声に耳を傾け厳しい品質目標を掲げ開発された書体は優に千を超え、これまでに生み出された書体のうちの一部をPC用フォントとして商品化しています。
例えば、戦時中に情報量を減らすことなく紙を節約するために開発された新聞用扁平活字が「イワタ新聞書体」に。いち早く導入したペントン彫刻機で製作された高精度な活字母型から誕生した岩田明朝体が「イワタ明朝体オールド」に。業界に先駆けて高齢化社会に対応する見やすい文字を目指した「イワタUD (ユニバーサルデザイン) フォント」。どの書体も時代のニーズを反映した特色ある書体であり、またいつの時代でも普遍的で実用的な書体です。
WindowsでもMacintoshでも、WebからDTPまで幅広く使えるOpenTypeフォントとWindowsDTPのために生まれたTrueTypeフォント。豊富なラインナップ、充実したファミリーの中から目的に応じて最適な書体をお選びください。
※「みんなの文字」シリーズおよび「東亜重工」は本キャンペーンの対象外となります。
イワタのフォントができるまで
必要なのは「デザイン力」「技術力」「忍耐力」 イワタのフォントができるまで
フォントメーカーは、毎年数書体の新書体を発表しています。時代の流れを読みながら、必要とされるデザインを考え、1書体あたり数千から数万の文字を開発しています。ところで、皆さんは1書体の開発の流れをご存知でしょうか?イワタの書体開発の流れを、ごくごく簡単にご説明します。
1書体コンセプト
デザイナーが表現したい書体コンセプトを綿密に練り上げます。10年ほど考え抜くこともあります。
2ラフデザイン
デザイナーがコンセプトに基づき、1文字1文字紙にスケッチをおこします。最低でも600文字、書体によっては数千文字の基本文字を作ります。
3墨入れ
ラフデザインをスキャニングし易いように縁取りをして、中を塗りつぶします。
4デジタル化
デザインされた基本文字をスキャニングして、ビットマップデータに変換し、そのあとアウトラインデータを生成します。
ここからはデザイナーだけでなく、熟練したオペレーターが作業を行います。イワタでは山形県天童市にフォント制作の事業部があり、10名近い熟練スタッフが開発作業に従事しています。
※2. 3. 4. の作業全てをPC上で行うフォントデザイナーもいます。
5修正・出力
アウトラインデータを1文字1文字、モニターや紙で確認・修正をします。
6監修・修正作業
出力された文字をデザイナーが、1文字1文字綿密に修正指示を行います。その指示に従い、オペレーターが修正作業を行います。これはデザイナーが納得するまで、何度も繰り返します。高度なテクニックと人並み外れた忍耐力の勝負です。
7エレメント作成
出来上がった数百文字をもとに、エレメント(部品)を作成します。このエレメントを元に、オペレーターが OTF Pro であれば1万5千字ほどの文字を作成します。
8監修・修正
作成された文字を文字組し、文字のつぶれや並びなどのデザインの不具合を修正します。その修正が終わると、ようやく文字デザインが終了します。
9フォント化
完成した文字もそのままでは販売はできません。ソフトウェア技術者がプロポーショナルデータ (文字ごとに最適な幅を設定) などを付け加え、OSやアプリケーションとの組み合わせを検証します。検証項目は数百に上ります。こうしてようやく、1書体 (フォント) が完成します。