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ひと目でわかりやすい、誤読しにくい、シンプルで美しい イワタUDフォント
その結果2009年にグッドデザイン賞の特別賞であるライフスケープデザイン賞 (経済産業大臣賞) を受賞。他のフォントメーカーがUDフォントを発表しはじめたのもこの頃です。
そして2017年、「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しました。先進的な商品を開発し、世の中に広く定着し、今後も使用されるであろうことが認められました。
UDフォントはパナソニック株式会社 (当時は松下電器産業) とイワタの共同開発で生まれました。
同社の主力商品である家電製品は、家庭内の薄暗い環境でも使用されます。機器の表示文字に対し、消費者の方々から「文字がつぶれて見えにくい」「細い線がとんでしまう」などの声が多く寄せられていました。高齢化が確実に進む中、デザイナーが1文字1文字個別対応するのではなく、より幅広く使用できるフォント化の決断をしました。
発売当初は「イワタUDゴシック」だけでしたが、「イワタUD丸ゴシック」「イワタUD明朝」「イワタUD新聞書体」もラインアップに加わり現在の「イワタUDフォント」シリーズが完成しました。
開発は「見えにくさ」の研究からはじまりました。消費者の多くを占める加齢による老眼や白内障の見にくさを調査し、その解消方法を探りました。
老眼は目のピントを合わせる機能が衰え、ピントが合いにくくなる症状です。そのため文字がぼやけたり、つぶれてしまい認識がしにくくなります。また、白内障は眼球の水晶体の濁りにより細い線が見えにくかったり、文字がちらつく症状が出ます。(図)
このような症状は40才くらいから誰にでも現れます。
また、この症状は環境の明暗によっても見え方が大きく変化します。家庭の居間の環境は、事務所などの約半分くらいの明るさ (400lx~300lx) で、より見えにくくなっています。
UDフォントは「見やすさ」に重点を置いて開発をしました。
- 文字がつぶれないように大きく見せる工夫をする (図1,2)
- 濁点 (゛)、半濁点 (゜) の違いがわかるように工夫する (図3)
- シルエットの似た文字を見分けやすくする工夫をする (図4)
- 明朝体は横線を太め、白内障のチラツキ感を抑える (図5)
UDフォントは生活に根付き、様々なところに使用されています。
- 旅行パンフレットの料金表 (図)
- 飲料パッケージの成分表示部分
- 説明書やチラシなどの印刷物
- 新聞の本文書体
- コンビニの情報端末の画面表示文字
- カメラやスマホの液晶表示文字
などなど、数えたらきりがありません。
UDフォントは、より多くの方々にストレスなく情報を伝えるために生まれたフォントです。印刷物に限らず、ディスプレイ表示にも使われます。
また、日本語に限らず外国語にもUDフォントのデザインが広まることも想定できます。
デザイナーや制作者の皆さんの感性で、様々な箇所で使用され続けてゆくことを期待しています。
イワタのUDフォントは現在、オーソドックスなゴシック体から新聞紙面用に開発された書体まで、バリエーション豊富な充実のラインナップ。
チラシやポスター、商品パッケージ、同人誌などの印刷物から、画像化していれば名刺、Web、タイトル・ロゴデザイン、ゲーム、YouTubeなど映像・動画配信での利用が可能です。
印刷 | Web (画像) | ゲーム | 映像 | ロゴ |
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◯ | ◯※1,2 | ▲※4 | ◯※2 | ◯※3 |
※1 | フォントファイルのサーバーへのアップロード (Webフォントを含) は別途商利用の契約が必要。 |
※2 | 画像化したものの使用に限ります。プログラムへの組込使用は別途商利用の契約が必要。 |
※3 | 商標登録可。フォントのタイプフェイス及びプログラムの独占使用は不可。 |
※4 | ゲーム・アプリへの使用は別途商利用の契約が必要。 |
※ | 1製品につき、PC1台にのみ使用可能です。複数のPCで使用する際には、台数分の製品を購入してください。 |