日本を代表する浮世絵師、そして世界で最も有名な日本人、葛飾北斎。2020年は、彼の生誕260年にあたり、国内外のさまざまなジャンルで葛飾北斎への注目が高まっています。
デザインポケットの姉妹サイト《YOURSTOCK[ユアストック]》では、葛飾北斎をはじめ、同時期に活躍した広重、歌麿、写楽など人気の浮世絵師の作品を販売しています。
《YOURSTOCK》で販売される日本だけでなく世界からも注目が高まる浮世絵作品とあわせて使いたい江戸文字フォントもご紹介いたします。

浮世絵とは?
浮世絵は、江戸時代に成立した絵画のジャンルのひとつ。美人画、役者絵、名所絵など、題材は多種多様。「浮世」はもとは「憂き世」の意味で、幕府からは「悪所」とされた遊郭や芝居町などの庶民の流行が、中心的な題材でした。
江戸前期では、版画ではなく、肉筆画のみ。江戸中期に入り、鈴木春信が錦絵と呼ばれる多色刷り版画の技法を生み出し大きく発展、続々と浮世絵師が登場します。美人画の歌麿、役者絵の写楽、そして江戸後期になると名所絵という新しいジャンルを開拓した北斎。
その後浮世絵はヨーロッパに渡り、フランスの印象派の成立に大きな影響を与えましたと言われています。また絵画だけにとどまらず、ドビュッシーやカミーユ・クローデルも葛飾北斎の浪の情景にあこがれ、制作したと言われています。
《YOURSTOCK》の浮世絵素材
作品はすべて、デジタルアートとして活用できるようAIデータで再現、3字曲線によるアウトラインデータを使用しています。各々の版木にのっとって階層構造かされ、グラデーションを含み1,670万色で色塗りされています。
エクストラ・ライセンス契約を取り交わすことでノベルティーやカレンダー、ポストカードなどの販売目的の製品にご使用いただくことも可能です。
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江戸文字とは?
江戸文字とは、江戸時代に盛んに使われ、親しまれてきた江戸町文化を彩る図案文字の総称のこと。それぞれの用途の違う文字が別々の名称を持っていました。
歌舞伎は「勘亭流」、寄席は「橘流」、相撲は「根岸流」、千社札・提灯は「籠文字」、めでたい行事に使われる「髭文字」など。そんな魅力あふれる江戸文字をそれぞれピックアップしてご紹介していきます。
1. 勘亭流・芝居文字
歌舞伎の看板、番付に使われる書体です。安永8年(1779年)に岡崎屋勘六が考案。勘六の号「勘亭」から「勘亭流」と呼ばれるようになりました。歌舞伎の舞を発想し柔らかなデザインで、太いストロークは「空席を無くす」、丸みのあるフォルムは「興行の無事」、内側に入れたハネは「客を招き入れる」という意味を持ちます。
2. 橘流・寄席文字
落語の看板やめくり、番付や、ビラや千社札に使用される書体です。寄席が隆盛になった天保(1830年)頃に、橘右近らが考案したことから「橘流」とも呼ばれています。勘亭流同様に「すき間なく一杯のお客が入るように」と白地を埋めるよう太くデザインされています。右肩上がりの横線は平行になっているのが特徴です。
3. 根岸流・相撲文字
相撲の看板、番付に使われる書体です。番付版元であった三河屋根岸治右衛門兼吉が考案したことから「根岸流」とも呼ばれるようになりました。勘亭流、橘流同様に隙間が少ないデザインですが、こちらは力士が互いに力を出し合う様を表していると言われています。ベースは楷書体で他と比べやや直線的なのが特徴です。
4. 籠字・千社札文字
千社札に基本的に使用される書体です。本来は大きな看板や提灯などに文字を書く際に、文字の輪郭を書き上げ、その中を塗込む「籠写し」という書法で書かれた文字が「籠時」と呼ばれるようになりました。他の江戸文字堂宇用に隙間が少ないデザインですが、やや四角く、めりはりがあり、切れ味の良く、遠目でも読みやすいデザインが特徴です。江戸文字と呼ばれますが、現在の形になったのは明治時代と言われています。
5. 髭文字
めでたい行事などに好んで使用される書体です。ベースは寄席文字に近く太くデザインされていますが、筆の運びに合わせて、かすれをヒゲとして強調表現し、力強さ、躍動感、喜びを表しています。
6. 角字・腰文字
正方形のグリッドの中に水平・垂直の直線だけで構成され腰文字とも呼ばれます。本来は「篆書」のバリエーションとして生まれたもの。お祭りできる法被や商標、印鑑、家紋などに使用される書体です。ここでは角字と角字っぽい書体をピックアップしました。
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