ときに力強さを、ときに雄大さを表現する毛筆フォント「闘龍」

昭和書体が作り出す表情豊かな毛筆文字は、印刷物のみならず、ゲームやアニメの世界でも幅広く利用されており、デザイナーやクリエイターにとって欠かせない存在といっても過言ではありません。その中でも「闘龍」は、アニメ「銀魂」「鬼滅の刃」でも採用された毛筆書体。闘争心にあふれ、力がありあまった若い龍が空を舞うさまをイメージして作られ、拡大して使うほどに迫力が増す「かすれ」を存分に活かした、昭和書体を代表する人気書体です。
「闘龍」は、和風感が欲しいメニューやYouTube・Instagramなどのサムネイル、ディスプレイ広告のバナーなどの使用にも適しています。また、柔軟な使用許諾で、印刷物、WebサイトはもちろんYouTubeなどの動画やPV制作も追加料金なしで利用可能です。

細部まで再現された、とめはねはらい

筆文字の掠れは、文字の魂が紡ぎ出す独特の美しさと、微妙な揺らぎや細かな変化が文字に立体感や動きを与えます。「闘龍」は、端正な文字にはない、わずかな乱れや曲線の揺れや、力強い筆の運びによって生み出された大胆な掠れを丁寧に作られた書体です。

「闘龍」を含むほとんどの昭和書体フォントでは、従来から広く利用されてきたJIS90規格のフォントの他、近年主流となりつつあるJIS2004規格のフォントもラインナップされています。日本語フォントを開発する複数のメーカーで採用されている慣例と同じく、昭和書体でも、JIS2004規格に準じたフォント名の末尾には“N”の文字を付与しています。
両規格では漢字のうち168字の例示字形が若干異なっており、概ねJIS90字形のほうが略字風、JIS2004字形のほうは正字・旧字風のデザインになっています。

JIS90とJIS2004で字形差がある漢字の例

JIS90字形