フォント使用許諾契約書
ウェブフォントジャパン株式会社（以下「当社」といいます）は、当社が提供するフォント製品（関連するドキュメンテーションを含み、以下「本フォント」といいます）の使用に関する契約条件（以下「本契約」といいます）を以下のとおり定めます。
本契約は、本契約の内容に同意し、当社よりライセンス認証を受けたエンドユーザー（個人・団体を問わず、以下「お客様」といいます）との間で適用され、本フォントおよびそのアップデートや新バージョン（以下「アップデート版」といいます）にも適用されます。
なお、お客様が本契約の条件に違反している、または違反の疑いがあると当社が判断した場合、あるいは将来的に違反する可能性があると当社が判断した場合、その他当社が適当と判断する理由がある場合には、当社はライセンスの認証を行わないことがあります。
第1条 使用の許諾
当社は、お客様に対し、本契約の条件に従い、本フォントの非独占的な使用を許諾します。地域的な使用範囲については特に制限を設けませんが、当社の書面による事前承諾がない限り、お客様は日本国内に本店を有する法人、または日本国内に居住する個人に限られるものとします。
第2条 使用の方法
お客様は、本フォントをインストールしたデバイス上で、以下の方法により本フォントを使用することができます。
- 書体指定および装飾加工による使用
デバイス上のアプリケーションプログラムを利用して作成した電子文書、またはデバイスに格納されている電子文書の書体を本フォントに指定することができます。また、ウェブブラウザやメールソフトの環境設定で表示フォントを本フォントに設定することも可能です。この際、お客様は、アプリケーションプログラムの機能を用いて、文字情報に対して装飾や形状加工を行うことができます。
- 文字情報の画像・アウトライン化による使用
デバイス上のアプリケーションプログラムを用いて、本フォントから文字情報を画像、アウトラインデータ等の形式で抽出し、そのまま、または装飾や形状加工を施した上で、これらを結合して電子文書を作成することができます。
- フォント埋め込みによる使用
デバイス上のアプリケーションプログラムを利用し、本フォントを電子文書に埋め込むことができます。ただし、お客様は、以下の条件に従うものとします。
（A）電子文書中で実際に使用された文字等のみが埋め込まれること。
（B）埋め込まれた本フォントを取り出せないこと。
（C）埋め込まれた本フォントを用いて当該電子文書を編集できないこと。
第3条 電子文書の頒布等
お客様は、本契約に基づいて作成された電子文書またはその出力物（以下「当該電子文書・出力物等」といいます）について、有償・無償を問わず、表示、展示、譲渡、貸与、頒布および公衆送信（送信可能化を含みます）を行い、第三者による利用に供することができます。
例えば、お客様は、当該電子文書・出力物等を、有償・無償を問わず以下のような形態で利用できます。
- 印刷物
- 映画、テレビ番組、ビデオ、DVD、ゲームソフト等のタイトル、テロップ、フリップ
- ウェブサイトのバナー広告
- 印鑑・スタンプなどの有体物
ただし、当該電子文書に結合された文字情報につき、第三者に対して装飾その他の形状に対する加工を施させる場合、または電子文書上の配置を変更させる場合、その第三者は、当該文字情報に係る本フォントと同一のフォーマットおよび同一の文字書体のフォントを利用できる当社のフォント製品に関する有効なライセンスを取得している必要があります。
第4条 バックアップ
お客様は、本フォントをインストールしたデバイスに関して、バックアップを目的とする場合に限り、本フォントを他の記憶装置または記憶媒体にコピーすることができます。
ただし、バックアップ目的であっても、以下の行為は行えません。
- デバイスにインストールした本フォントを、別のデバイスへコピーすること
- 本フォントを他のデバイスにインストールすること
なお、他の記憶装置または記憶媒体にコピーした本フォントは、バックアップ元のデバイスへのリストア（復元）以外の目的で使用することはできません。
第5条 複製
お客様は、本契約の規定に従って許可される必要な用途で使用するため、または保管を目的とする場合に限り、本契約の条件に従い、本フォントおよびそのすべてのパーツ、コピー、ならびにそれらの変更・修正物を複製することができます。
第6条 不足文字の作成および使用等
- お客様は、デバイス上のアプリケーションプログラムを用いて、本フォントから抽出した文字情報を変更、翻案、改変するなどして不足文字に係る文字情報（以下「不足文字」といいます）を作成し、本契約に基づいて使用することができます。
- お客様は、本フォントと同一のフォーマットおよび同一の文字書体を使用できる当社フォント製品の他のお客様に対し、不足文字を無償で、または不足文字を用いた成果物とともに提供し、当該フォント製品に係る契約に基づいて使用させることができます。
第7条 禁止事項
お客様は、以下に例示する行為および本契約に記載された許諾範囲を超える一切の行為を行ってはなりません。
- 第三者利用のための文字情報抽出行為
有償・無償を問わず、本フォントと同一のフォーマット・文字書体を使用できる当社フォント製品のお客様以外の第三者に利用させる目的で、本フォントから文字情報を取り出したり、取り出させたりすること。
- 二次的成果物の制作行為
有償・無償を問わず、本フォントと同一のフォーマット・文字書体を使用できる当社フォント製品のお客様以外の第三者に利用させる目的で、本フォントから取り出した文字情報を変形・翻案・改変するなどしてフォントその他の二次的成果物（およびそのデータ）を製作したり、製作させたりすること。
- 二次的成果物等の頒布行為
本フォントから取り出した文字情報、フォントの代替として機能するあらゆるデータ、それらを変形・翻案・改変して製作した二次的成果物やデータを、有償・無償を問わず第三者に交付、送信、その他の方法により頒布すること。
- 逆アセンブル・逆コンパイル等の行為
本フォントおよび本フォントに含まれるユーティリティ等を逆アセンブル、逆コンパイル、または解読すること。
- サーバ運用の禁止
本フォントをネットワーク上のサーバとして機能するデバイスにインストールし、クライアントとして接続する他のデバイスからアクセスして使用すること。
- ライセンス数超過の複製・使用
当社が指定する台数を超えるデバイスで本フォントを使用する目的で、記憶装置または記憶媒体へのインストールや複製を行うこと。
- 関連資料等のコピー
本フォントに含まれるマニュアルその他の関連資料およびユーティリティ等（全部または一部）について、如何なる形態でもコピーを取ること。
- 権利保護技術の無効化行為
本フォントに設定された権利保護を目的とする技術的制限を解除・無効化する行為、その方法の公開、または当該方法を用いて本フォントを複製、変形、翻案、改変、または使用すること。
- 本フォントの無許可改変・結合
本契約に従って本フォントを使用する場合を除き、本フォントを変更したり、他のソフトウェアやドキュメンテーションと結合すること。
- ロゴの商標・意匠登録
本フォントを使用して作成したロゴを商標登録・意匠登録すること。
第8条 権利の帰属
本フォントに関する著作権その他一切の権利、および企業秘密は、当社または当社に権利を許諾した第三者（以下「当社のライセンサー」といいます）に帰属します。
また、本フォントから取り出した文字情報、あるいはこれに基づき製作されたウェイト・スタイル・バージョンが異なる文字、フォントその他の二次的成果物およびそれらのデータについての著作権その他一切の権利は、それらが適法に製作されたか否かにかかわらず、当社または当社のライセンサーに帰属します。よって、お客様の権利は、当社のライセンサーからのライセンスおよび本契約の各条件によって制限されるものとします。
第9条 権利の譲渡等の禁止
お客様は、当社の書面による事前承諾なく、本フォントの全部または一部について、以下の行為をしてはなりません。
- 再配布、公衆送信（送信可能化を含む）、貸与、レンタル、擬似レンタル、再販売（中古品取引を含む）、組込み
- 本フォントの使用権を第三者へ再許諾すること
- 本フォントまたは本契約上の地位を第三者に譲渡、担保提供すること
また、お客様は、自己の指揮命令を受けて業務を遂行する個人に対し、業務遂行以外の目的で本フォントを使用させることもできません。
第10条 損害賠償額の上限
お客様が本フォントの使用に関連して損害を被った場合、その賠償責任は名目の如何を問わず金銭賠償に限られ、当社が支払う賠償額はお客様が実際に支払った本フォントの使用許諾料を上限とします。また、本フォントの使用または使用不能、あるいはこれらに関連して生じるお客様の派生的財産的損害、直接的・間接的な営業上の損害、精神的損害については、当社および当社のライセンサーは一切責任を負いません。
第11条 保証の範囲
当社は、お客様が本フォントを最初に取得した日から90日間、本フォントが格納されている媒体やマニュアルに物理的な欠陥がある場合、その程度に応じて、当社の判断で交換または本フォント削除・返還と引き換えに使用許諾料の返還を行います。
また、本フォントに重大な瑕疵がある場合（ただし、動作保証対象外の特定のデバイスや第三者ソフトウェアによる不具合を除く）、当社は、最初の取得日から90日以内に限り、その程度に応じて修補プログラムの提供、解決方法の案内、または本フォント削除・返還と引き換えに使用許諾料の返還を行います。
当社は、本フォントの品質や機能がお客様の使用目的すべてに適合することを保証せず、本フォントの選択・導入の適否やデータ損失防止（バックアップなど）はお客様の責任となります。
なお、本契約中のいかなる定めも、当社の故意または重過失による責任を免責するものではありません。
第12条 サポートおよびサービス
お客様は、当社の現行製品サポート・サービスに関するポリシー（希望により入手可能）に基づくサポート・サービスを受けることができます。ただし、当社のサポート・サービスは日本国内における日本語対応に限られます。
第13条 保管の義務
本フォントをインストールする際に使用するインストールキー等がある場合の識別情報は、お客様ごとに固有のものです。お客様はこれらを厳重に保管し、第三者に開示してはなりません。
万一、第三者に使用された場合、その責任はお客様が負い、当社が被った全損害（本フォント使用許諾料相当額を含む）を賠償しなければなりません。
第14条 ライセンスの遵守
本フォントは著作権法および国際著作権条約などの法令で保護されています。お客様は、本フォントを含むソフトウェアの健全な使用環境の形成に努めなければなりません。
当社が要求した場合、お客様は、本フォントを含む当社フォント製品およびソフトウェア製品が各々の有効なライセンスに従って使用されていることを、30日以内に書面（インストール状況の調査報告書やライセンス証明書等の写しを含む）で証明しなければなりません。
第15条 監査
お客様が本契約に違反している合理的な疑いがある場合、または第17条によって契約が解除された場合、当社は事前通知の上、お客様のデバイス所在地や当社が必要と認めた場所において、コンピュータ、ハードディスク、記憶媒体、バックアップ媒体、その他の書類について監査を実施できます。
本契約終了後であっても、当社が第20条に定める義務履行確認後3年以内に監査通知を行った場合、3年経過後であってもライセンス取得者はその監査に応じなければなりません。
第16条 違約賠償
インストール状況の開示（第14条）や監査結果（第15条）等により、本フォントの無許可複製が判明した場合、お客様は、当該無許可複製した本フォントの書体数に、1ライセンス無期限使用許諾製品の価格を乗じた額、および当社が費やした監査実施費用の合計額を当社に支払わなければなりません。
また、本フォントの使用期間終了後に、デバイス上に本フォントが残存していたことが判明した場合、お客様の責めに帰すべき事由がない場合を除き、現存または存在していた本フォントの書体数に基づき上記算定式により計算された金額および費用を支払う必要があります。
第17条 契約の解除
お客様が本契約条項または当社の著作権に違反した場合、当社は本契約を解除できます。お客様は、自らの違反行為によって当社が被った損害について、本契約が解除されるか否かに関わらず賠償しなければなりません。
第18条 契約期間
本契約は、お客様が本フォント使用許諾料を当社に支払った時点、または本契約締結時・本フォント使用開始時のいずれか早い時点から有効となり、当社による解除等がない限り有効に存続します。
契約期間が定められている場合、期間満了時にお客様が更新を拒否または更新手続が完了しない場合、本契約は期間満了日をもって終了します。
第19条 アップデート版の利用等
- 当社がお客様にアップデート版を提供するとともに、旧フォントに含まれるすべての物品（パッケージ、インストールメディア等）の返却を求めた場合、お客様は当社指定の期日・場所・方法に従い返却しなければなりません。
- 当社は、お客様がアップデート版をインストール可能とする一方で、旧フォントの再インストールに関するサービスを変更、制限または廃止することがあります。
- アップデート版が利用可能となった場合、お客様はアップデート版を優先して使用するよう努めなければなりません。ただし、旧フォントで作成された電子文書の表示・編集・印刷等のために旧フォントを使用する場合はこの限りではありません。
第20条 契約終了に伴う義務
本契約が期間満了または解除等により終了した場合、お客様は直ちに本フォントの使用を停止し、本フォントを削除します。また、当社から求めがあれば、本フォント製品（提供された有体物およびそのコピー）を自己負担で返還しなければなりません。紛失等により返還できない場合、お客様は本フォント製品相当額を当社へ支払います。ただし、当社が同意した場合、本フォント製品の廃棄が認められます。さらに、当社が誓約書や削除証明書等の書類提出を求めた場合、お客様は必要事項を記入・記名押印の上、当社へ返送しなければなりません。
第21条 反社会的勢力の排除
お客様は、自己および役員、従業員、経営関与者について、次の事項を表明・保証し、これを将来にわたり保証して頂きます。違反が判明またはそのおそれがある場合、当社は催告なく本契約を解除できます。
- 反社会的勢力（暴力団、暴力団員、準構成員、関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等）でないこと、過去にも該当していないこと。
- 反社会的勢力を利用しないこと。
- 資金提供などにより反社会的勢力の維持・運営に関与しないこと。
- 反社会的勢力と交際していないこと。
- 自らまたは第三者を利用して、当社または第三者に対し、暴力的行為、詐欺、脅迫、業務妨害、名誉・信用毀損等を行わないこと。
第22条 （技術的手段等の追加および条項の追加・修正）
- 当社は、本フォントが本契約の許諾範囲内で使用されるため、必要と認めるあらゆる技術的手段を適時追加できます。
- 当社は、裁量により本契約条項の全部または一部を変更・追加（以下「条件変更等」といいます）できます。この場合、条件変更等は有効となる7日前（不利益変更の場合30日前）までに当社ウェブサイトに掲載します。
お客様は条件変更等を受諾できない場合、受諾期間中に受諾拒否を申し出て本契約を解除できます。この場合、第20条の規定が適用されます。受諾期間中に拒否がなされない場合、お客様は条件変更等に合意したものとみなします。
第23条 （一般条項）
本契約は日本法に準拠し、本契約に関する紛争は神戶地方裁判所・神戶簡易裁判所を第1審の専属的合意管轄裁判所とします。
第24条 （完全合意および変更の禁止）本契約は、本フォントに関する当社とお客様間の完全な合意を示し、以前の口頭、書面または電磁的方法による合意に優先します。第22条第2項に定める場合を除き、本契約は当社代表者の書面同意なく変更できません。
第25条 （権利放棄および可分性）
当社が本契約に関する権利を行使しないことは放棄を意味しません。当社は書面によらず権利を放棄せず、放棄は過去や将来にわたる権利放棄を意味するものでもありません。また、本契約の一部条項が違法または無効となっても、他の条項の有効性は影響を受けません。
第26条 （言語、見出し等）
本契約は日本語で作成され、他言語版があっても参考用で法的効力はありません。また、見出しは便宜のためであり、本契約の解釈に影響を与えません。本契約は起案者に不利な解釈をしないものとします。
第27条 （通知）
別段の定めがない限り、お客様から当社への通知は書面により行い、本契約を引用し、当社の本店所在地宛てに送付する必要があります。通知は以下の時点で到達したものとみなします。
- 手渡しの場合：手渡し時
- ファクシミリ送信の場合：送信確認後
- 配達証明付書留郵便の場合：発送後5営業日
- ⺠間宅配業者利用の場合：受領確認書取得後2営業日後
2025年1月10日 改訂
ウェブフォントジャパン株式会社
