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モトヤ書体の定番の本文書体から最新作まで
「可読性の良さ」と「文字の美しさ」を追求した基本書体、個性豊かなデザイン書体、書家の書蹟を元字に開発した伸びやかな筆使いの伝統書体、医療・介護・工事現場など、安全かつ的確な表示が求められる環境で活用されるUD対応フォントなど、様々なフォントが揃います。
目次
モトヤのルーツは金属活字メーカー
モトヤ書体の開発は、1950年代から始まり現在に至っています。活字の製造販売を中心として創業し、活字が「印刷のもと」であることから「もとや」=「モトヤ」という社名になりました。
モトヤ書体は現在まで、鉛活字、タイプ活字、写植用文字版、デジタルフォント (ビットマップフォント・アウトラインフォント) と様々な組版手段に対応し、その製品形態を変えてきました。永年にわたる書体開発の歴史の中で、「可読性の良さ」と「文字の美しさ」を変わらず追求する老舗フォントメーカーです。
モトヤ書体の最大の特徴は可読性
モトヤ書体の考えるフォントの可読性とは「大きさの統一感」「寄り引きの調整」「太さの統一性」「文字の美しさ」「漢字と仮名の調和」という5つのトータルバランスから生まれる「読みやすさ」や「読み心地の良さ」を意味します。モトヤ書体ではそういった「読みやすさ」や「読み心地の良さ」に加えて「見やすさ」を総称し可読性と呼び、「抜群の可読性」を最大の特徴としています。
可読性とは、上の5つのトータルバランスから生まれる「読みやすさ」や「読みごこちの良さ」を意味します。
フォントの可能性を高めるモトヤの書体設計理念
大きさの統一性
同じ大きさにしても書体にならない
文字を無造作にレターフェイス (ボディに対し文字が描ける最大範囲) いっぱいまでデザインすると、大きさの統一感が取れないばかりか、文字間隔がバラつき、可読性を著しく損ないます。
寄り引きの調整
文字位置だけが寄り引きの調整ではない
寄り引きとは、ボディサイズの中に配置される文字の位置のことです
これは文字が適切な大きさにデザインされてはじめて実現できることで、どの文字もレターフェイスいっぱいにデザインされていては寄り引きの調整は出来ません。
太さの統一性
漢字ほど画数に差のある文字はない
同一ウェイトの文字は、当然同じ太さに見えなければ可読性を損ないます。そこで、視覚的に同じ太さになるように、各数の少ない簡単な文字と各数の多い複雑な文字とで太さに差を付けます。
文字の美しさ 大きさや太さを揃えても美しい文字とは言えない
漢字にはそれぞれ固有の形、バランスがあり、例えば外形がよく似た文字 (例:用と月、日と目) でも同じ大きさにデザインするとアンバランスで不揃いな文字になってしまいます。
漢字固有の造形と、上記の「大きな統一性」「寄り引きの調整」とを併せて考えると、日本語書体は欧文書体のように空間を埋めていく書体ではなく、空間を活かしていく書体であると言えます。
どうすれば漢字固有の形やバランスを持ち、「空間を活かした美しい文字ができるのか。モトヤはその答えを「書」においています。
漢字と仮名の調和
仮名が変われば書体の表情も変わる
仮名は簡単な形のものがほとんどのため、漢字と同じ大きさにデザインすると非常に大きく見えます。しかも文章を読む際、仮名は流し読みをするのが通常です。
こういった意味から、仮名は漢字に対し少し小さめにデザインしなければなりません。ただし見出し用の仮名では「読む」よりも「見る」感覚が強いので、本文よりも大きくデザインします。
様々な媒体で活用されるモトヤ書体
金属活字メーカーをルーツとするモトヤ書体は、新聞や出版物などの縦組みでの可読性はもちろんの事ながら、鉛活字の時代から何回もの改良を加え、特に横組において抜群の可読性を発揮します。
それは紙媒体だけでなく、各種広告媒体、TV番組、デジタルデバイスにも多くの使用実績があります。近年では可読性の高さが評価されコーポレートフォントとしての採用も増えています。
新聞 (全国紙・地方紙)
日本経済新聞社
全書体 (11書体=モトヤ新聞明朝2、モトヤ明朝2/3/4/5、モトヤ新聞ゴシック3、モトヤゴシック3/4/5、モトヤマルベリ2/4)
- 日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJ流通新聞
産経新聞社
全書体 (9書体=モトヤ新聞明朝2、モトヤ新聞ゴシック3、モトヤ明朝5/6、モトヤゴシック5/6、モトヤシーダ2、モトヤマルベリ2/3)
- 産経新聞、サンケイスポーツ
茨城新聞・東奥日報・北國新聞、北日本新聞、福井新聞、岐阜新聞、山陽新聞、四国新聞、愛媛新聞、佐賀新聞、熊本日日新聞、紀伊民新聞、中部経済新聞 他
インターネット地図サービス
マピオン
NUDモトヤ明朝4、NUDモトヤアポロ 4/6、NUDモトヤシーダ 2B/3/4/5、NUDモトヤマルベリ 2B/3/4/5
ゼンリン 地図ログ・いつもNAVI
NUDモトヤアポロ 5、NUDモトヤシーダ 4/5、NUDモトヤマルベリ 3/4
映像コンテンツ・各種ゲーム・アプリケーション
物書堂「全訳 漢辞海 第三版」モトヤ明朝2/3/4
ネクソン「ドミネーションズ -文明創造-」モトヤアポロ5
タオ マルチメディア学習システム「天神」モトヤゴシック3、モトヤ教科書4
ソニー・コンピュータエンタテインメント「inFAMOUS second son」モトヤ EX ステンシルアポロ6
ケイ・オプティコム「K-CATチャンネル」モトヤマルベリ Pro W4 他
IEインスティテュート「漢検DSトレーニング」モトヤKK教科書4
モトヤ書体 使用例
モトヤ丸アポロ・モトヤアポロ・モトヤ明朝
モトヤ刀筆・モトヤシーダ
モトヤ書体 代表的な書体のご案内
多彩なモトヤ書体ファミリーを代表するファミリーについてご紹介します。
NEW モトヤアネモネ ファミリー
モトヤでの手書き風書体の第一弾であった「モトヤノート」に続き「アネモネ」は手書き風書体の第二弾となります。第一弾の「モトヤノート」が「温もり」や「優しさ」を表現したベーシックな手書き風書体だったのに対し、第二弾の「アネモネ」は手書き風書体に分類される書体としては異質な表情を持っています。
アネモネの表情は、どこか儚げで今にも消えてしまいそうな淡いイメージに仕上げられており、アネモネを使用することで、文面に悲しげで切ない感情を表現できます。
PICK UP モトヤ刀筆 ファミリー
「爨宝子碑 (さんぽうしひ)」という書の古典を基に制作され、ゴシック体の骨格に刀をイメージしたアクセントを付与し、鋭さや躍動感、伝統的な品格を表現した書体です。
3ウエイトのファミリーを展開しており、本文・見出しなど、様々な場面で文章に切れ味を与えます。
ロングセラー モトヤノート ファミリー
モトヤノートはモトヤ初となる手書きのエッセンスを持った書体。ペンを走らせた時に生じる線の太さが不揃いになる点や、フリーハンドならではの特徴として、曲線的な表現が多くなる点、その他、横線を書き終えそのまま縦棒を書き出すときにできる若干の隙間など「人間らしさ」を強調した書体となっています。
モトヤノートが持つ「人間らしさ」は紙媒体との相性も良く、誰かへ宛てるメッセージや短いコメントへも優しさや温かみを表現でき、心のこもった雰囲気の文章が作成できます。
主に10pt前後で使用。手書き特有の「人間らしさ・温もり」を表現可能。
主に中見出しで使用。手書き特有の「人間らしさ・温もり」を表現可能。
ロングセラー モトヤアポロ ファミリー
アポロは、明朝体のウロコ (横線の右端についている三角形の装飾) やカドウロコ (横線の右端と縦棒の上端が直角に交わる部分につく三角形の装飾) を取り除き、懐を広くした書体で、1969年から本文用 (A2) タイプ活字として販売していました。書体としては、装飾部分がなく、空間を広くしているので、スッキリとして明るいイメージが特徴です。デジタル化するにあたり、懐をより広くし、トメハネの形状を変更しました。これはアポロの特徴を更に生かすためにリニューアルしたもので、清廉かつモダンなイメージがより一層強調されています。
極細のウエイト。小さいサイズでも文字が潰れにくく、詩やエッセイなどに使用すると、明朝体やゴシック体とは一味違う雰囲気が表現可能。
主に10pt前後で使用。詩やエッセイなどに使用すると、明朝体やゴシック体とは一味違う雰囲気が表現可能。
主に本文や、小見出しで使用。明るく清潔なイメージが、化粧品や薬品、貴金属などのロゴや説明文に最適。
主に中見出しで使用。明るく清潔なイメージが、化粧品や薬品、貴金属などのロゴや説明文に最適。
主に大見出しで使用。横線が明朝体より太いので、少し違った力強さを表現可能。
主に大見出しで使用。大きなサイズで出力した時に、明朝体やゴシック体とは違った明るさと力強さを発揮。
主に大見出しで使用。大きいサイズで出力した時に明るいイメージを保ったまま、力強さが増大。
ポスターのタイトルや看板用に使用。大きく使えば使うほど、明るさと迫力が威力を発揮。
ロングセラー モトヤ丸アポロ ファミリー
丸アポロは、スッキリとして明るいイメージが特徴のアポロから生まれた書体です。ハネ先や角を丸める事で柔らかさを表現。点の押さえや右ハライの終筆部分などは丸めず、鋭角にすることでまろやかな中にもシャープさをかもし出しています。本文から見出しに使用可能な3ウエイトをラインナップ。より多彩な文章表現が可能となります。
主に中見出しで使用。明るく清潔なイメージが、化粧品や薬品、貴金属などのロゴにも最適。
主に大見出しで使用。大きなサイズで出力した時に、明朝体やゴシック体とは違った明るさと力強さを発揮。
ポスターのタイトルや看板用に使用。大きく使えば使うほど、明るさと迫力が威力を発揮。
ロングセラー モトヤシーダ ファミリー
シーダとは「杉」のことです。空に向かって直線的に伸びていくおおらかさと何百年もの樹齢を重ねた奥行きをイメージした書体です。シーダは懐を最大限に広げ、できるだけ大きく見えるようにしています。背勢表現(縦棒と横棒の両端につけるラッパ状のアクセント)をなくし、スッキリとした現代風の書体にデザインしています。
極細のウエイト。小さいサイズでも文字が潰れにくく、キャプションなどに最適。
主に10pt前後で使用。本文用は勿論のこと、ポイントを少し落とした作表内での使用にも効果的。
少し大きめなサイズでの本文や、小見出しで使用。明朝とのペアで頻繁に使用される書体。
主に中見出しで使用。特に頁物などでは、幅広いサイズで使用されている利用範囲の広い書体。
主に大見出しで使用。大きなサイズで出力した時に、力強さを感じさせる書体。
主に大見出しで使用。大きなサイズで出力した時に、杉の樹齢にも似た重量感を感じさせる書体。
大見出しやポスターのタイトルなどに使用。迫力と重量感を感じさせる書体。
ポスターのタイトルなど、100ptを超えるような場面を想定し開発した書体。大きく使えば使うほど迫力満点。
ロングセラー モトヤ明朝体 ファミリー
本文用の文字の黒味やつぶれを防ぐため、懐をバランスよく広くし、スッキリとした印象のデザインにしています。見出し用は、縦棒の下に膨らみを持たせ、楷書風の柔らかさを表現している書体です。大きなサイズで出力した時、力強さと共に明朝体独特の味わいをかもし出します
主に10pt前後で使用。あらゆる場面、幅広いサイズで抜群の可読性を発揮する究極の本文用書体。
少し大きめなサイズでの本文や、小見出しで使用。明朝2に比べ、少し引き締まった印象の書体。
主に中見出しで使用。特に頁物などでは、幅広いサイズで使用されている利用範囲の広い書体。
主に大見出しで使用。大きなサイズで出力した時に、明朝体独特の味わいと共に重量感を感じさせる書体。
大見出しやポスターのタイトルで使用。明朝の伝統的な美しさと共に重量感や迫力を感じさせる書体。
ロングセラー モトヤ教科書体 ファミリー
教科書体の横画は右肩上がりになっています。この角度が一文字の中でも、全文字を通じても揃っていなければなりません。例えば「量」という字で、確度の異なる横画が存在した場合、間の抜けた文字となり、また一文字単位で揃っていても他の文字と確度が違っていると、非常に不安定で読みづらい書体となります。しかし横画を揃えるということは、角度を均一にすることではなく、視覚的に見て揃えるということです。例えば「三」という文字は、上の方から終筆に向かって、徐々に角度を浅くしており、これが横画を視覚的に揃える時の重要な技術です。
楷書系の文字を読んでいて、なんとなく落ち着かない書体が多くあります。これは横画を揃える技術が非常に難しく、実現できている書体が少ないからです。モトヤは定評のある正楷書体の作成以来、この技術を継承し研鑽してきました。教科書体もこの技術をフルに発揮し制作していますので、硬筆の力強さと楷書風の柔らかさを表現しながら、安定感あふれる読みやすい書体になっています。
教科書や学参物の本文用として、主に10pt前後で使用。楷書体として名刺や案内状に使用される場合も多い。
教科書や学参物の本文、小見出し、強調用として幅広く使用。楷書体として名刺や案内状に使用される場合も多い。
教科書や学参物の中見出し用、強調用として主に使用。楷書体として中見出しに使用される場合もある。
ロングセラー モトヤ正楷書 ファミリー
楷書体は元々中国で作られた書体です。唐の三大書家である欧陽詢 (おうようじゅん) や虞世南 (ぐせいなん) の美点を取り入れた高雅な気品と柔らかな味のある優美さを持っていました。
日本の楷書体は戦前、中国より移入した複製に複製を重ねたことで字体が崩れ、一定にそろったものはどこにもないというのが実情でした。モトヤは、自らも書家であり、書体デザイナーであった故・山田博人 (デザイン室長) が、まるで寄せ集めであった当時の楷書体を欧陽詢による楷書体最高手本である「九成宮醴泉銘 (きゅうせいきゅうれいせんのめい)」を基に、一つの統一された考えを持って字並びや文字の大小、線の太さに不揃いがないように整理統合し、”真に正しい楷書体”つまり正楷書と名付けました。
文字の骨格をコンパクトにして、ハライ、特に左のハライより右のハライを伸びやかにして文字自体の優美さ、品位さを持たせていることが特徴です。縦棒を太く横線をやや細くして、6ポイントくらいの小さな文字でも目詰まりを起こさないように、逆に大きなポイントでは力強く見えるという相反する特性を、緻密なデザインにより達成しているところにあります。また全体を通して、柔らかさと強さを同時に表現した筆遣いや書風には、プロの書家ならではの風格があります。
名刺、案内状、挨拶状、年賀状、暑中見舞いといったあらゆる格調、品格、優美を伴う印刷物に最適。
モトヤ正楷書3の欧文・数字のデザインをセンチュリー系から筆文字系に変更するとともに、天地サイズも少し小さくしたものがSモトヤ正楷書3。
正楷書体3が持つ、文字の優美さと高い品位をそのまま継承。力強く重量感ある書風が楷書体でのタイトルや見出しに最適。3同様、モトヤ正楷書5の欧文・数字のデザインを変更したものがSモトヤ正楷書5。
ロングセラー モトヤ行書体 ファミリー
行書体は書の歴史から見ると、隷書体を省略化した草書体の一つの形として、漢の時代に生まれており、楷書体以前に既に存在していました。しかし、日本では一般的に楷書体を崩した形、または速書きした形と考えられてきたため、日本語フォントの行書体の字形は、楷書体の字形から大きく外れるものは少なく、また崩しも誰もが読める範囲になっています。楷書体に比べて横画の右肩上がりの度合いが大きいものがあるので、一般的には縦組みに使用されることが多く、年賀状、各種案内状または旅行関係の雑誌などにしばしば用いられます。
モトヤの行書体は横組み適正も考慮し、制作しています。中でも終筆の「かえし」は本来縦につながる筆の動きなので、行書体の雰囲気を崩さない範囲で極力「かえし」を抑え、横書きの適性が向上するように工夫しています。また行書体の命ともいえる流れるような筆運も、一画一画にまで気を配り作り上げていますので、華麗な筆さばきが目に浮かぶほど美しい行書体に仕上がっています。
名刺、案内状、挨拶状、年賀状、暑中見舞いなどに使用。特に温かみや優しさを表現するのに最適。
従来の行書3の欧文・数字のデザインをセンチュリー系から筆文字系に改良し、より良い和欧混植の形を求めた書体がSモトヤ行書3。
S行書3が持つ、温かみや、やさしさをそのまま継承。力強く重量感のある書風が、タイトルや見出しに最適。
モトヤ書体のご提供方法
用途で選べる二つの購入方法
たくさんの書体を使う方、より幅広い表現にご利用の方にオススメ
最新の全書体をライセンスで利用する MOTOYA LETS
モトヤ書体のすべてのフォントが、1年間どれでも選べて好きなだけ使える画期的な年間ライセンス製品です。柔軟な使用許諾で多様なシーンでが活用いただけます。
利用する書体が決まっていて、印刷・Webデザインでのご利用の方にオススメ
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