2019.04.10
令和特集

645年の「大化」から始まった日本の元号。
701年の「大宝」以降は1300年以上にわたり途切れることなく続き、ご存知のとおり5月1日からは新たに「令和」の時代を迎えようとしています。
「令和」の出典は国書「万葉集」、その「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」という一節から。令月とは、何事をするにも良い月、めでたい月。安倍首相は、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」と発表しました。
こんな意味が込められた新年号「令和」を、いろんな書体で書き比べてみました。


「令」の部首 (ひとやね) の下は、「縦棒」と「マ」のどちらが正しい?
どちらも「正しい字」です。

「令」の字には、左のゴシック体のように3画目が横棒・5画目が縦棒となる書き方と、右の教科書体のように3画目を点にし4〜5画目で「マ」のようにする書き方の、大きく2種類が存在します。
文化庁によると、これらは慣習により書き方が異なるだけの同じ字とみなされ、形が多様な漢字の代表例のひとつとされています。(→ 文化庁Webサイト)

上記の例にも示したように、広く印刷用字形として使われる「ゴシック体・明朝体」では「縦棒」のデザイン、より手書きに寄せられた「楷書体・行書体・教科書体・毛筆書体」などでは「マ」のデザインを採用することが主流になっています。
その意味において、先日菅官房長官が掲げた「令和」の揮毫や本メルマガ冒頭に掲載した「KSO泥姫」は、毛筆書体でありながら「縦棒」デザインを採用した少数派と言ってよいでしょう。

これとは逆に、ゴシック体や明朝体のエレメントを持ちながら楷書体のような「マ」デザインを採用しているフォントも存在します。それが、モリサワやイワタなどから販売されている「学参フォント」と呼ばれるシリーズです。
「令」の字のほか「ごんべん」「しんにょう」などのデザインもより手書きに近い形に仕上げられており、教科書や参考書を見た子供たちが「手書き文字との形との違い」に惑わされずに済むよう配慮されています。


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